test

最新版ChatGPT情報まとめ

作成者: HIMIKA|Feb 8, 2024 5:18:14 AM

そもそもChatGPTとは?

簡潔に述べると、OpenAI社が開発したテキスト生成AIです。これまでのSiriやアレクサといった、あらかじめ用意された回答を表示するものとは異なり、ChatGPTは、人間のような柔軟さ、表現力を持った自然な文章を、自力で「生成」できる点で世界中を驚かし、たった2カ月でユーザーが1億人を突破しました。

これは何カ月でユーザーが1億人に到達したのか、ほかのアプリと比較したものです。このグラフからうかがえる通り、その広がりのスピードは比べ物になりません。自然な文章を生成できるといっても、なぜこれほどすさまじい勢いがあるのか?とあまり納得いかないかもしれません。例えるならば、今までのAIはただの指定された動きのみをする機械でした。しかし、今回のAIはコンピューターの処理能力を持った人間です。つまり会話ができるのです。返信内容のパターンに限りがあるのかないのかという違いです。それから、検索ツールとしてはGoogleの上位互換であることも、世間を騒がしている理由の一つです。どういうことかというと、GPTは欲しい情報のみを与えてくれますが、Googleでは私たちが自分で欲しい情報を探さなければなりません。Googleは検索エンジンのトップに君臨しているため、その分広告が増えて見にくくなる上、たくさんのページの中から自分が欲しい情報を探さなければなりません。ゆえにGoogleは過剰に思えるような反応を見せていました。

もう一つ重要なことは、プログラミングのコード生成が一瞬で可能なことです。まだ完璧な精度ではありません。しかし、生成されたコードを手直しする程度で済むため、どれだけ時間を節約できるのかは明らかです。こういった理由から、ChatGPTは世界を騒がしているのです。

 

ChatGPT plusへの課金をしていないことを前提に、ChatGPTの業務への活用例を10個ほどリストアップしました。

情報収集:知りたいことを具体的に質問すると、複数の情報リソースから要約して、箇条書きで提示してくれます。

文章の作成;細かい指示やニュアンスを含有し、文章を生成してくれます。

アイデア出し:連想ゲームのようにキーワードからアイデアをいくつも並べてもらう、また相談役・壁打ちの相手にすることもできます。

プログラミング補助:完成度の高いものを一度に作ることはまだ難しいですが、数秒で大枠を完成させることができます。指示を出し何度も修正させれば、望むコードを得られます。

カスタマーサポート:最初に特定の情報入力をしさえすれば、あとは応答メッセージを自動で生成してくれます。また、よくある質問の作成も可能です。

データ入力:大量の情報を一つの文章に変換することで、データ入力の時間を短縮します

翻訳:文脈を反映させて翻訳をしてもらったり、表現の仕方を変えてもらったりなど、単なる翻訳アプリよりも柔軟な使い方ができます

校閲:誤字脱字や文法等の誤りを修正してくれます。

タスク管理:各日のタスクやメモ書きを入力しておくことで、知りたいときに聞けばすぐに提示してくれます。つまり秘書のような使い方ができるのです。

顧客インサイトの抽出:顧客に関するテキストデータの読み込み・整理をさせ、特定の洞察を得るための質問を投げかけます。例えば、「最新の顧客のフィードバックから、主要な不満点は何ですか?」と問いかけ、不満点やニーズ、感情、好みなどに関する情報をピックアップしてくれます。

 

日本ではこのような有名な企業や、大学、政府といった様々な組織がChatGPTを導入しています。彼らはGPTをチャットボットとして相談相手にしたり、大量の情報を瞬時に整理させたり、人間がアイデアを生むための言葉を提示させたりと、様々な使い方をしています。ただ、まだ日本人がGPTに触れた時間が短いからか、実際に使われている例はまだ少ないです。

日本は経済的に終わっているという絶望の声を、本、動画、様々な媒体でよく耳にします。しかし、このAIがもたらす、いわゆる「技術革命」に希望を抱き、政府だけでなく、多くの企業がChatGPTに関心を持っています。OpenAI社の創業者兼CEOである、サム・アルトマンが来日し、岸田総理と面会したニュースはご覧になりましたか?日本に支社を置くそうですから、そのAIが一過性のものではなく、これから普及していくのは火を見るよりも明らかでしょう。

 

基本操作、仕様説明

それでは、基本的な使い方についてお教えします。

使い方は非常にシンプルで、下の灰色の矢印がさすテキストボックスに、尋ねたいことなどを書き込むことで、回答を得ることができます。そのほかの機能もいくつかありまして、上の水色の矢印のところでは、課金をしている場合、GPT-3からGPT-4へ切り替えることができます。藍色の矢印の部分では、クリックをすることで、過去のチャットルームを開くことができます。

左上の水色の矢印の部分をクリックすることで、新しいチャットルームを開くことができます。そして、灰色の矢印が過去のチャットルームになります。

個々のチャットルームは、ペンのマークで名称変更を、真ん中のアイコンでリンク共有、そしてゴミ箱のマークをクリックすることで削除ができます。

ちなみにiPadiPhoneのアプリですと、このような画面になり、ボタンの名称は変わりませんので、同じように使うことができます。異なる点は、有料会員であってもプラグインなどを用いることができないことと、音声入力による質問とその答えを音声で読み上げして会話形式でやりとりができることです。音声の場合は、今のところ英語でしか回答を得られないのでご注意ください。簡単に素早く回答を得たい場合はこちらを使用すると良いでしょう。

それから、pc版にはこのようにショートカットキーがいくつかあります。左上から順に、

◾️ (Ctrl) + Shift + o → 新しいチャットを開始
◾️Shift + Esc → チャット入力エリアにフォーカス

◾️ (Ctrl) + Shift + ; →ソースコードをコピー。「~のコードを教えて」のような質問をすると、コードが表示されます。それをコピーしたいときに使用します。
◾️ (Ctrl) + Shift + c → 現在のチャットURLをコピー
◾️ (Ctrl) + Shift + i → カスタム指示 を開く。質問するたびに前提を書くのが面倒な時、登録することで反復作業が必要ありません。

◾️ (Ctrl) + Shift + s → 左サイドバーの有無切り替え

◾️ (Ctrl) + Shift + del → 現在のチャットを削除

◾️ (Ctrl) + / → ショートカットキーの一覧を表示
まずはctrl+/キーだけ覚えてくだされば、いつでもご確認が可能です。

それから、今年(2023)8月のアップデートにて、新しいチャットルームを開くと、テキストボックスのすぐ上に、質問を向こうから提示してくれるようになりました。もし気になる質問内容が提示されていれば、クリックするだけで回答を得られます。

基本操作の説明は以上になります。ここで1点だけ、注意していただきたいことがあります。サイト経由でChatGPTをお使いになる際、グーグルクローム等による日本語への自動翻訳機能をオンにしていると、エラーが発生します。

さきほど、課金を行えばGPT-4への切り替えが可能と申しましたが、その利点を説明させていただきます。もちろんGPT-3を使用しても、ある程度の作業効率化を図ることができます。

しかし、こちらのイメージ図を見ていただければわかる通り、GPT-3と比べて、GPT-4は学習データ数がこれほど膨大であるため、回答の質が格段に向上します。

一つ例をご覧ください。

ある猫の品種の名前を思い出せないとき、特徴を述べて答えてもらいたいという例です。3.5のバージョンではこのように無駄が多い文章になっています。

一方で、GPT-4は比較的簡潔であり、質問者が求めているであろう答えのみを示しています。さらに、写真といった視覚媒体で質問することができます。

加えて、こちらではBrowsingCord Interpreter(Advanced Data Analysis) Plug inDALLE-3という機能がございます。まず Browsing について。ChatGPTは本来2021/9までの情報しか学習していませんが、この機能を使用すると最新の情報を取りこんで回答してくれます。仕組みとしては、ユーザーがURLを添付し、その記事等のテキストコンテンツを抽出し読み込み、それを踏まえてテキストを生成します。

次に Cord Interpreter(Advanced Data Analysis) についてお聞きください。 Cord Interpreter はアップデートで追加されました。通常のChatGPTを強化するもので、公式プラグインとなります。これは他のプラグインと異なり、設定で機能をオンにすれば起動するシステムです。本来プログラミングツールではありますが、その創造力は途方もありません。

一通り例を挙げますと、プログラミングやデバッグ、ファイルをアップロードして読み込ませた上で、その洞察を書かせる。分析結果をグラフで表示、QRコードを簡単に作成、テキスト解析による顧客感情や市場動向の把握、アップロードしたファイルをPDF変換させるといったことができます。Plug inについては後ほど詳しく説明いたしますので、最後のDALLE-3に関してお聞きください。これは新しく追加されたばかりの機能で、今までの機能とは全く異なります。テキストを生成するものではなく、画像を生成してくれるのです。

 

ChatGPTの具体的活用方法

ChatGPTからよりよい回答を得るための、質問の仕方がいくつかあります。それをプロンプトと呼びます。

まず言語に関して、英語の情報をもとに学習していますので、アップデートで改善されつつあるものの、日本語より英語のほうが優先され、回答の質が良いことがあります。また、日本語では誤った回答をしていても、英語では正しい回答をすることがあります。もし英語の表現がうまくいかないようでしたら、chatGPTdeeplといったAIを使ってから質問することをお勧めします。

それから、雑な命令文よりも敬語で丁寧に質問するべきです。GPT-4では出力文字数に大差はありませんが、無料バージョンですと約10倍もの差がありますので、敬語をお使いください。トーンとはたとえば「有益な」という形容詞をつけることです。

他にも「箇条書きで」といった形式を指定したり、「あなたは金融のプロです」という役割を伝えたり、「行動してもらうために」という目的を与えるといったように、細かな言葉を付けくわえます。例えば商品の説明文を生成してもらうとき、「短めで説明してください」というよりは、「5文くらいの1段落で、軽量であるといった要点を踏まえて説明してください。」とします。他には、特定の質問のための型もありますので、それに当てはめて簡単に質問することもできます。

こういった小技を使い、質問を投げかける際の、具体的な例をご覧ください。

このテンプレートの、カギカッコの余白部分に適宜自由に記入することで、簡単に質の高い回答を得ることができます。

例えば、あなたはプロの「編集者」です。以下の制約条件をもとに「要約」を出力してください。として、制約条件は小学生でもわかりやすい、100字程度、キーワードはとりこぼさずに。そして入力文は要約してほしい長文をコピペすれば完了です。

もう一つ使い勝手の良いものを紹介します。メール文を簡単に作成できるものです。右手にあるテキストをコピペし、それぞれに書き込むだけで、丁寧なメール文をすぐに出力してくれます。私たちはそれを確認し、軽く手直しするだけで済みます。もし修正箇所があまりにも多い場合には、追加条件として入力すれば、二度目以降もそれを踏まえて文を生成してくれます。

ChatGPTほかのAIツールと組み合わせて使用することで、さらに便利にすることができます。一つ例を出すと、一般的にサイト制作を外注すると、一か月もの時間、そして数十万のお金がかかります。しかし、ChatGPTはプログラムを一瞬で書き出してくれるため、まずは大枠が一瞬で完成します。そしてCanvaなどに搭載されている画像生成AIを使い、最速で洗練されたデザインまで行うことができます。つまり最短1日で作り終わります。また、外注するまでの必要はありませんから、その分単純な金銭コストも下げられます。

それでは先ほど言及した、プラグインについて説明いたします。プラグインは単にほかのAIツールを使用することではなく、どちらかというとChatGPTの補助としてのものです。コードインタープリターと似たようなものです。プラグインを行い、同時に適切なアプリとChatGPTを稼働させることで、GPTによる回答の手段や回答そのものの幅を広げます。一つはリアルタイム情報の取得、2つ目はナレッジベース情報の取得、3つ目は我々に代わってタスクを実行することです。具体的には、文の生成だけではなく、グラフの作成や、トレンド情報を抽出・提示させたり、メール送信といったタスクを自動化させたり、動画生成といったことを行うことができます。他にも、特定のURLを読み込ませてから回答をさせることができます。これらはあくまでほんの一例です。プラグインできるソフトは900種類以上もございますので、これ以外にも多くの活用例があります。

 

実例

実際の活用例を2つほどご紹介いたします。

それでは、プラグインを使い動画を作成した例をご覧ください。

https://wired.jp/article/what-is-chatgpt-plus-gpt4-openai/

GPT-4は有償で利用する価値があるのか、という動画を作らせました。画面左上に出ているように投げかけると、このような回答が戻ってきます。ビデオを確認後、修正箇所があれば、質問しなおしてもう一度作り直させることもできますし、下のほうに記載されているクレームコードを特定の場所に入力すれば、保存・修正することができます。右側に表示されているものが実際に完成した動画です。音声、字幕も含まれています。

この左側はその動画の目次です。ちなみにこの完成した動画は英語です。日本語で質問していても、「日本語で」という条件を細かく指示しなければなりません。正確に自分が求めているものを得るためには、できるだけ詳しく条件を付けるということを念頭においてください。

 

もう一つ実用例をご紹介します。ある企業について分析したいとき、検索して記事を探し、読み漁り、比較し、箇条書きや図でまとめますよね。これをすべて即座に遂行することができます。プラグインという機能では複数アプリへの同時接続ができるため、ここではWebPilotWhimsicalDiagrams2つを使います。これらは調べ物の自動化とその調べた内容をマインドマップとして視覚化してくれます。例えば「日本のAI開発が遅れている理由を教えてください。」という風に質問すると、このように要点のみを提示してくれます。そしてこれが完成したマインドマップです。図にしてくれるので理解がしやすくなります。「特定の企業について」といった具体的なことだけではなく、やや抽象的で含有する範囲が広いことでも分析をしてくれます。これは市場・業界分析などにも有効なのではないでしょうか?非常に応用がしやすいプラグインです。もしまとめてほしいものが決まっているのでしたら、指定することもできます。その方法を簡単に申し上げると、URLを読み込んでくれるプラグインを追加し、質問する際にそのURLを添付することでできます。

 

 

5つのリスク

最後に、ChatGPTを業務利用する際の注意点を説明させていただきます。

1つ目は情報漏洩です。ChatGPTに質問した内容はGPTが学習し保存されるので、情報漏洩のリスクがあります。機密情報は安易に入力しないようご注意ください。

2つ目は倫理的リスクです。AIは真偽や倫理性を判断できないため、生成されたデータに不適切な表現が含まれる場合があります。

3つ目は虚偽情報が含まれている可能性があることです。ChatGPT自身が、真偽や倫理性を判断できないことと、2021年までの情報しか学習していないことによって、誤った情報を含んでしまう可能性があります。人間が、ある記事をフェイクニュースかどうか、それを見ただけでは必ずしも判断できないのと同じです。また、このAIは知ったかぶりをすることがあります。これは「AIの幻覚」と言われています。例えば、ある小説の筋書きを尋ねた時、主人公の行動を間違えて捉え、事実と異なる内容を述べることがあります。また、専用のプラグインを使用しないとき、GPTは大量の数字、統計データを取得することができず、統計データを読ませても間違った数字を提示することがあります。人間が明確に提示しなくては誤った回答をしてしまうことがあります。

4つ目は著作権やプライバシーの侵害についてです。インターネット上のテキストデータをもとに、文章を生成するツールですので、他人の著作物を模倣する可能性と、プライバシーを侵害する可能性があります。外部に公開する際は、事前にこれらについて確認してください。

5つ目は依存のリスクです。ChatGPTは非常に有益なツールですが、人間によるチェックは必要です。丸投げは推奨しません。

 

 

先ほど三つ目のリスクについて、「虚偽情報を含むことがある」と申しました。ChatGPTにはこうした苦手なことが一部ございますので、他のツールも併用することを推奨いたします。

こちらをご覧ください。ChatGPTでできないこと、苦手なことを羅列しました。できることはたくさんあるため、ここでは省略いたします。不得手なことは正確な情報のリサーチ、正確な演算、URLの参照、近日の出来事に対する質問への回答、デジタル化されていない・公開されていないアナログ情報の提供です。ただし、正確な演算、URLの参照はプラグインによって実行することができます。